深ざぐり(キャップボルトの頭を沈める)の一般慣用寸法です。ボルト頭は呼び径×1.5の径・呼び径と同じ高さ(JIS B 1176)なので、ざぐり深さは頭高さ+約0.5mmです。
座グリ穴寸法 一覧表(M3〜M20 主要サイズ)
| ねじ | バカ穴 φ | ざぐり径 φ | ざぐり深さ | ボルト頭(参考) |
|---|
※バカ穴はJIS B 1001の2級相当。ざぐり径・深さは広く使われる慣用値です。会社の設計基準がある場合はそちらを優先してください。
座グリ(ざぐり)とは
六角穴付きボルト(キャップボルト)の頭を部品表面より沈めるための円筒穴です。図面では「⌴(ざぐり記号)」や「深ザグリ」と表記します。浅いざぐり(黒皮除去用、深さ1mm程度)と区別するため、キャップボルト用は「深ざぐり」と呼ばれます。
よくある質問
M6キャップボルトの座グリ寸法は?
バカ穴φ6.6、ざぐり径φ11、ざぐり深さ6.5mmが標準的です。
ざぐり深さをもっと深くしていい?
頭を完全に沈めたい・皿バネや平座金を入れる場合は深くします(座金厚さ分を加算)。ただし残り肉厚が薄くなるので、板厚とねじの有効かかり量に注意してください。
平座金を入れる場合のざぐり径は?
座金外径より1〜2mm大きくします。例: M6平座金(外径12.5)なら φ14程度。上の表のざぐり径は座金なし前提です。
座グリ穴とは(深座グリ・皿座グリの違い)
座グリ(ざぐり)とは、ボルトやねじの頭を部材の表面より下に沈めるため、穴の入口を一段大きく掘り下げた加工のことです。頭が飛び出さないので、他部品との干渉を避けたり、外観をすっきりさせたりできます。座グリには大きく分けて「深座グリ」と「皿座グリ」の2種類があります。
深座グリ(DCB)は、六角穴付きボルト(キャップボルト)の円筒状の頭を収めるための、底が平らな円筒穴です。図面ではザグリやカウンターボアとも呼ばれます。一方、皿座グリ(沈め穴)は、皿ねじの円すい状の頭に合わせてすり鉢状(テーパ)に掘る加工で、頭が部材表面と面一(つらいち)になります。
本記事の一覧表は、主に六角穴付きボルト用の深座グリ寸法をまとめたものです。ボルト頭の形状によって必要な座グリ形状が変わる点に注意してください。
座グリ寸法の決め方
深座グリの径は「ボルト頭の外径+余裕」で決めます。締め付け工具(六角レンチ)の逃げや、加工時の芯ずれを吸収するため、頭径に対して0.5〜2mm程度大きめに設定するのが一般的です。座グリが小さすぎると頭が収まらず、大きすぎると座面(ボルト頭が当たる面)の面積が不足して陥没やゆるみの原因になります。
深さは「ボルト頭の高さ+余裕」で考えます。頭を完全に沈めたい場合は頭高さより少し深く、逆に頭を少し出したい場合は浅く設定します。座金(ワッシャ)を併用するときは、その厚み分も加味してください。具体的な数値はJIS B 1176(六角穴付きボルト)の頭部寸法を基準にすると設計しやすくなります。本記事上部のツールで径・深さの目安をすぐ確認できます。
平座金(ワッシャ)を入れる場合は、座グリ径をワッシャ外径より大きくし、深さもワッシャ厚を足して決めます。また、複数のボルトを近接して配置する場合は、隣り合う座グリどうしが干渉しないよう、座グリ径とピッチのバランスも確認しておくと安心です。
図面での座グリ指示
座グリは図面上、専用の記号(ザグリを表す⌴)や「M6ザグリ⌴11 深さ6.5」のような文字指示で表します。下穴(バカ穴)径と座グリ径・深さをセットで記載するのが基本です。指示の書き方や記号の詳細、バカ穴との関係については、バカ穴・ざぐりの図面指示の書き方で詳しく解説しています。あわせて、通し穴側の寸法はボルト穴径(バカ穴)一覧表を参考にしてください。
加工の実務ポイント
- 深座グリはエンドミルや座グリカッター(カウンターボア)で加工します。下穴を先に開けてから座グリを掘るのが基本手順です。
- 深さ管理が重要です。特に薄板や貫通しない止まり穴では、掘りすぎると強度低下や貫通のリスクがあります。深さ公差や工具の突き出し量を確認しましょう。
- 位置ずれに注意します。下穴と座グリの芯がずれると座面が偏り、ボルト頭が片当たりします。センタリングや加工基準を明確にしてください。
- 皿座グリは専用の皿もみカッターを使い、角度(一般に90°)を皿ねじに合わせます。
ボルトの強度や締結の設計とあわせて検討したい場合は、ボルトの強度区分も参考になります。
参考になる書籍
座グリやねじ穴の寸法・図面指示をまとめて確認したいときは、手元に一冊あると便利です。(以下はPRを含みます)
使う上での注意(免責)
本記事で紹介した記号の意味・特徴・用途は、代表的な材料についての一般的な目安です。JIS規格は改訂されることがあり、記号の呼称や規定値が変更される場合があります。また、同じ記号でも規格の版やメーカーによって成分・機械的性質に幅があるため、実際の設計・製造では必ず最新のJIS規格や、メーカーが発行するミルシート(材料試験成績書)で数値を確認してください。
材料の選定や強度・寸法の決定は、使用条件・安全率・法規制などを総合して判断する必要があります。本記事の内容の利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いません。最終的な判断は、各自の責任において行ってください。
使う上での注意
本記事の一覧表・計算ツールは、一般的なJIS規格や実務上の目安をもとに作成した参考値です。実際の設計・加工にあたっては、使用するボルトの規格・メーカー仕様、部材の材質や板厚、要求精度に応じて、必ずご自身で確認・検証してください。本ツールの利用によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。